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山佐園の茶話~part20~

皆さんこんにちは!
有限会社お茶の山佐園の更新担当の中西です!

 

 

山佐園の茶話~part20~

 

同じお茶でもお湯の温度・時間・茶葉量で味は劇的に変わります。ここでは、家庭で再現しやすいレシピと、品種・蒸し加減の相性、冷茶&氷出しまでを一気に解説。保存と水のコツもまとめました。


1. 基本の道具と下準備

  • 急須(細かい網がベター)・湯冷まし・湯呑み

  • お湯は一度沸騰→湯冷ましで温度調整。

  • カップを温めておくと香りが立ちます。

  • できれば軟水が相性◎(ミネラルの強い硬水は渋みが出やすい)


2. 茶種別“はじめの一歩”レシピ

(茶葉量は1人分目安。お好みで微調整してください)

  • 煎茶(浅蒸し):茶葉2–3g / お湯100ml / 70℃ / 60–90秒
    → うま味と清涼感のバランス。

  • 煎茶(深蒸し)2–3g / 100ml / 65–75℃ / 30–45秒
    → 微粉が多いので短時間でやさしく注ぐ

  • かぶせ茶3g / 80–100ml / 60–70℃ / 60–90秒
    → まろやか。2煎目は少し熱めで短時間。

  • 玉露3g / 30–40ml / 50–60℃ / 90–120秒
    → とろりとした旨味。少量高濃度で楽しむ贅沢

  • ほうじ茶2–3g / 130–150ml / 90–100℃ / 30–60秒
    → 香ばしさは高温×短時間で。

  • 玄米茶3g / 120ml / 80–90℃ / 30–60秒

二煎目のコツ:温度を10℃上げて時間は半分。香りがふわっと開きます。


3. 品種・蒸し加減 × 抽出の相性

  • やぶきた:万能。70℃前後で甘渋バランス

  • さえみどり/あさつゆ:旨味系。**60–70℃**の低温が映える。

  • おくみどり:香り穏やか、深蒸し短時間がきれい。

  • 在来・香気系やや高温で立ち香を楽しむ。


4. 冷茶・氷出し・水出し ❄️

  • 水出し:茶葉10–15g/1Lを冷蔵庫で4–6時間。苦渋み少なめ、甘みすっきり。

  • 氷出し:急須にたっぷりの氷+茶葉ゆっくり溶けるのを待って少量ずつ。とろ甘の特別な一杯。

  • 急冷:70℃で短時間抽出→グラスにへ直接注いで急冷。香り華やか✨


5. よくある“惜しい”ポイント‍♀️→改善‍♀️

  • お湯が熱すぎて渋い → 湯冷ましを一回多く通す。

  • 味が薄い → 茶葉を気持ち多めに、時間は変えずに。

  • 粉っぽい(深蒸し)→ 短時間&静かに注ぐ。

  • 2煎目が冴えない → 抽出後の茶葉を開けっ放しにしない(乾かさない)。


6. 保管とフレッシュさを守るコツ ️

  • 光・酸素・湿気・温度を避ける。

  • 開封後は小分けチャックをしっかり

  • 長期保管は未開封を冷凍→使用分だけ冷蔵/常温。出すときは結露対策で常温に戻してから開封。


7. フードペアリング

  • 煎茶 × 和菓子・塩むすび

  • 深蒸し × 揚げ物・サンド

  • かぶせ/玉露 × チーズ・ナッツ(少量で)

  • ほうじ茶 × 焼菓子・チョコ・和スパイス料理


8. おうちで“茶時間”を育てるアイデア ⏳

  • 週末は品種違い飲み比べセットで小さなテイスティング会‍‍‍

  • 平日は水出しボトルでデスクに常備。

  • 季節の便りに合わせてレシピカードを入れ替えると続きます。